
ギリシャ神話 ピュグマリオン神話 象牙の像への愛と生命の誕生
自ら制作した像に恋をし、その像が命を得る。ピュグマリオンの神話は、芸術によって生み出された理想の姿と、生きている人間との境界を描く物語です。ギリシャ神話の題材として知られるこの物語を、古代ローマの詩人オウィディウスは『変身物語』第10巻で語...
エジプト神話 セト神を理解するためのエジプト神話――世界の創造、オシリスの死、王権をめぐる争い
古代エジプトの神セトは、兄オシリスを殺し、その息子ホルスと王位を争う神として知られている。しかし、セトには太陽神ラーを守る役割もあった。破壊をもたらす力と、神々を守護する力。その両面を持つところに、セトという神の複雑さがある。[大英博物館「...
アステカ神話 ミクトランの神々と死者の旅 ミクトランテクートリの姿とケツァルコアトルの人類創造
死の神が守っていたのは人間の材料だった肉の落ちた顔。爪のように伸びた手。そして、体の外に現れた肝臓。アステカの冥界を支配するミクトランテクートリは、そんな姿の像として残されている。死者が長い旅の末にたどり着く領域の主だ。ところが、この神にま...
ギリシャ神話 アトランティスの謎――なぜプラトンは「沈む国」を語ったのか
海に消えたアトランティス。プラトンはなぜ、この物語を語ったのでしょうか。伝説の出発点、王家の始まり、プラトンが生きたアテネの歴史をたどり、豊かさと力をめぐる問いを読み解きます。
北欧神話 ラグナロクとは? 北欧神話の終末と、神々が倒れたあとに残るもの
神々が倒れ、大地が海に沈む。そのあとに現れる緑の世界で、神々は草の中から、昔の遊びに使った黄金の駒を見つけます。北欧神話の終末、ラグナロク。オーディンやトールが命を落とす壮絶な戦いとして知られるこの物語には、そんな静かな場面も残されています...
ギリシャ神話 ギリシャ神話 最後の一歩 妻を取り戻せたはずなのに、振り返ってしまうオルフェウスの話
冥界から地上へ続く、長く暗い道。先を歩くのは、竪琴を抱えた一人の男。その後ろには、亡くなった妻が続いていました。条件はひとつだけ。地上に出るまで、決して後ろを振り返らないこと。妻はちゃんとついてきているのか。もう一度、その姿を確かめたい。男...
中国神話 中国 盤古の創世神話
中国神話には、天地そのものを切り開いたとされる巨人がいます。名前は盤古(ばんこ)。今では中国神話を代表する創造神として、誰もが真っ先に思い浮かべる存在です。ところが、この盤古が文字として記録に残ったのは、驚くほど遅いのです。確実な記録は、三...
中国神話 中国に伝わる洪水伝説 伏犠と女媧
中国神話」と聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは、孫悟空が活躍する『西遊記』かもしれません。ですがあれは明代に書かれた小説で、もっと古い伝説を下敷きにした物語です。今回扱う伏羲(ふっき)と女媧(じょか)は、その孫悟空よりもずっと前、中国神話...
インド 神々の体は、なぜ切り刻まれて世界になったのか ― インド・ペルシャ・北欧・中国、四つの創造神話
千の目と、千の足を持つ神がいた。神々はその体を、生贄として切り刻んだ。目からは太陽が、心臓からは月が、足からは大地が生まれた。この話は、インドに伝わる神話である。ところが、ほとんど同じ形の物語が、遠く離れたペルシャにも、さらに遠い北欧にも、...
シュメール神話 イナンナの冥界下り
シュメール神話の最高神の一柱、女神イナンナ(アッカド名 イシュタル)が死の世界へ赴き、そして生還する神話です。シュメールの神話とは連載小説のように全て繋がっているものではなく、それぞれ独立した話です。また、現存しているものは古バビロニア時代...