
AI AIの「知ってる」は人間と何が違うのか――同じことを逆から聞くと答えられなくなる不思議
今夜、試してみてほしいことがあるAIチャットに、こう聞いてみてください。「トム・クルーズのお母さんは誰?」たいていのAIは、すぐに答えます。メアリー・リー・ファイファー、と。続けて、同じ会話の中で、もう一つ聞いてみてください。「メアリー・リ...
AI ハチはゼロを理解できる?ハチの脳が「省エネAI」のお手本になっていた話
夏になると庭先やベランダにハチが飛んでくる。多くの人はとっさに身構えるはずだ。刺されると痛いし、時には命に関わることもある。だから遠ざけたくなる気持ちは、まったく正当なものだと思う。でも、もしそのハチの脳が、最先端のAI研究者たちを本気で驚...
AI 不気味の谷(2) 人はなぜ、人形やAIを”愛せる”のか——そして谷の底で見つけたもう一つの正体
前回のおさらい:「中途半端な人間らしさ」は、なぜ怖いのか前回、私たちは「不気味の谷現象」——人間そっくりだが不完全な存在に、脳が強い嫌悪感を抱いてしまう仕組みを見てきた。病原体を避ける進化の名残、予測と現実のズレ、カテゴリ分類の混乱、「心が...
AI 不気味の谷(1) なぜ「人間そっくり」は、ここまで怖くなるのか
精巧なアンドロイドを見て、鳥肌が立った経験はないか大阪万博やニュース映像で、人間そっくりの顔をしたアンドロイドが受け答えする様子を見たことがある人は多いはずだ。あるいは、AIが生成した「実在しない人物」の写真や、亡くなった有名人をCGでよみ...
AI AIハルシネーション事件簿(5) 世界的コンサル企業の誤算、そして1966年に戻る旅
政府が発注した、44万ドルの監査報告書2025年、オーストラリア連邦政府の雇用・職場関係省(DEWR)は、福祉給付のペナルティを自動的に科す政府のITシステムについて、外部監査を実施することを決める。発注先に選ばれたのは、世界最大級のコンサ...
AI AIハルシネーション事件簿(4) チャットボットの”口約束”は、誰の責任か
祖母を亡くした男性が、航空会社のサイトを開いた2022年11月、カナダ在住のジェイク・モファットは、祖母を亡くしたばかりだった。悲しみの中、彼はエア・カナダの公式サイトを開き、カスタマーサポート用のチャットボットに、こう尋ねた。「死亡による...
AI AIハルシネーション事件簿(3) 火は消えるどころか、燃え広がった
「一度きりの失態」では、終わらなかった前回紹介したMata v. Avianca事件は、当時「AIを使った弁護士の、間抜けな失敗談」として、笑い話交じりに報じられることも多かった。しかし、そこから2年ほどの間に起きたことを振り返ると、これが...
AI AIハルシネーション事件簿(2) 弁護士が法廷に提出した「実在しない判例」6件
きっかけは、ありふれた個人賠償請求だった事の発端は、決して劇的なものではなかった。ロベルト・マタという男性が、2019年8月、アビアンカ航空の国際便に搭乗中、配膳用のカートが膝にぶつかり負傷したとして、航空会社を訴えた。よくある個人賠償請求...
AI AIハルシネーション事件簿(1) たった一つの嘘が、1000億ドルを溶かした日
デモ動画、公開からわずか数時間2023年2月8日、Google社にとって特別な日になるはずだった。ChatGPTの急成長に対抗する自社のAIチャットボット「Bard」を、世界に向けて初披露する日だったからだ。Googleは公式Twitter...